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平成26年4月 春号


こころの豊かさとは   青島多津子 先生

 もうずいぶん昔のことになります。私はインドの裏町を歩いていました。ニュー・デリーに対してオールド・デリーと呼ばれていた古い街の一角で、国内線の空港のそばのユースホステルに泊まっていた時の話です。
 2日間降り続いた雨がやんで、私は空港の周辺に散歩にでかけました。その時、空港の職員らしい人が2人で大きなバケツを空港の裏口から運び出してきました。見るともなしにそれを見ていると、その人たちは道の端にバケツの中身をぶちまけました。空港から出た残飯を捨てていたのです。職員が中にはいると、どこからともなく子どもたちが集まってきて、道端にしゃがんでその残飯をあさり始めました。中に1人、比較的年長の少女がいました。彼女はご飯の塊を拾い集めると、その場で食べることなく、丁寧にビニール袋につめはじめました。袋がいっぱいになると、彼女は裏道をすたすたと歩いていきました。私はなんとなく、彼女のあとをついていきました。彼女はどんどん歩いて、いかにも貧しそうなエリアに入って行きました。舗装されていない道の両側に、ぼろきれや板きれを張り付けたような小屋がたくさん並んでいました。小さな川が流れていて、その川に、水浴びをする子どもや洗濯をする女性が何人かいて、見るからによそ者の私を物珍しそうに見ていました。
 少女は一軒の家(それを家と呼べればですが)の前で立ち止まると、その家の中に入って行きました。私はここまであとをついてきたものの、目標があったわけではなかったのでその周辺を歩いて引き返すつもりでいました。
 そんな私の様子を見ていたのか、その家から一人の年中の女性が出てきて、私に手招きしました。誘われるまま中に入ってみると、外見からは意外なほど家の中は清潔で、大きなテーブルが中央にあり、その上に金物のお皿がいくつか並んでいました。女性は私に座るように言うと、私の前にもお皿をおきました。それから、少女が持ち帰ったビニール袋のご飯を二つに分け、一つをそこにいた5~6歳の男の子に渡しました。男の子はすぐにそれを持って外に出て行きました。そのあと女性は、一人一人のお皿にご飯をとりわけました。もちろん、私の前のお皿にも。
 「旅行中でお腹がすいているでしょ。食べなさい」
 私は彼女に、男の子がどこに行ったのかと聞いてみました。すると彼女は、隣の家に半分持って行かせた、と言いました。それから何事もないことのように付け加えたのです。
 「うちは2日ぶりだけど、隣のうちは3日間ご飯がなかったから。」
 私はそれを聞いて、思わず涙をこぼしました。生活は貧しいはずのその女性は本当に豊かなこころを持っていたのだと思います。その家の家族と一緒にご飯をいただきながら、私はこのご飯の味を一生忘れない、と思いました。
 お腹のすいた経験を持っている人は、他人がお腹がすいた気持ちを想像できます。こころが傷ついたことのある人は、他人が傷ついている辛さを理解することができます。どんなマイナスの経験も、私たちを豊かにしてくれます。自分が辛い時に他人から示されたやさしさは、殊更に私たちのこころにしみます。
 では私たちは、自分が経験しなければ他人の想いは想像できないでしょうか。私はそうは思いません。自分が経験したことしか共感できなければ、世界中の人が東北の被災者に想いを寄せるはずがなかっただろうと考えますから。
 人は自分のことを大切だと思える時に他人にもやさしくなれるのではないかと、私は考えています。インドでご飯をご馳走された時、私は確かに、その初めて会った人たちに大切にされました。私たちは誰も、誰かに大切にされた経験があるはずです。自分が大切にされたと自覚できることは、私たちの自尊心を高めてくれます。そして素直に他人も大切に思えるようになります。たまらなく辛くなった時、自分が大切にされた瞬間を思い出しましょう。それが私たちのこころにゆとりをもたせ、人生を豊かにしてくれるのではないかと私は思うのです。

病院機能の紹介 ~医事課~

 医事課とは、医療に関する請求事務を行う部署で、病院に来院した方の最初に対応する職員が医事課職員です。患者様と医療スタッフとの橋渡し的な役割がある部署でもあります。患者様に笑顔と安心を与えられるような対応を日々心がけております。

 現在医事課職員は7名の職員で構成されています。
7名の職員が、外来・入院の担当に分かれ業務を行っております。

①外来業務
 外来患者様の初診、再診の受付業務
 外来、入院の会計業務
 来客、面会等の総合案内窓口業務
 電話対応
 証明書等、書類発行
 外来医事業務

②入院業務
 入院患者様への入院費請求
 外出できない入院患者様の物品管理・日用品管理
 入院形態に応じた書類管理回収、作成
 入院医事業務

 医事課職員で、外来・入院共通で行う主な業務としてあるのは、保険請求業務です。
保険請求業務とは、一ヶ月の診療内容をまとめた診療報酬明細書(レセプト)を作成し、保険者へ請求する業務です。

 医療費や各保険制度についてのご相談がございましたら、窓口までお問い合わせください。
特に入院費にかかる費用は、医療費以外にも食事代・日用品の費用もかかる為、患者様・ご家族様には、ご心配な事だと思います。その心配を少しでも解決できるように入院医療費に関わる医療費の助成制度をご提案しておりますので、お困りの際には医事課職員にもお気軽にご相談ください。
 今年度は4月から診療報酬の改正や、精神保健福祉法の改正などがあり、変化の多い時期となりますが、体制を整え業務が円滑になるように努力していきたいと思います。

               医事課より患者様へお願い
 月に一度は保険証、その他医療証の提示をお願いしております。
月の途中で保険証が変更になった場合も、必ず保険証を窓口に提示してください。

デイケアバザー

 去る3月13・14日の2日間、今年もデイケアバザーを行いました。毎年恒例のこのバザーでは、無料喫茶・食品販売・商品販売の3つをメインに実施していて、今年もこの3つと、入院作業療法に参加されているメンバーさんの“アロマ石けん屋さん”を加えた4つのブースで開催しました。
 無料喫茶は、緑茶・コーヒー・ココアの3種類で特に人気だったのがココアでした。今年も大人気で、2日間で200杯以上もの注文が入りました。店の飾りつけを全員で行い、ウェイターと厨房に別れて練習を重ねてきました。しかし、当日は注文がいくつも重なって入ったり、お客さんが並んだりして練習とは違った雰囲気ともなりましたが、どうにかお客さんの注文に対応することが出来ました。
 食品の販売では、今年はどらやきを販売。商品は今までの準備期間の中で200個以上のどらやきの皮を焼いて、冷凍保存しておいたものを当日に温め、あんをはさんで販売。本番では飛ぶような勢いでどらやきが売れて、2日目には1時間程で完売という大反響がありました。予想以上の売れ行きに大忙しでしたが、準備をしっかりと行っていたために対応できました。
 商品の販売では、これまでデイケアメンバー全員で作ってきた商品を販売。自分達で値札やポップや飾りを作り、店員役と会計約に別れ練習を行いました。お客さんの目線になって商品のレイアウト考え、お客さん役を立てて入念な練習をしました。本番では店員役のメンバーは積極的に声をかけてお客さんに商品の説明をしました。会計ではお客さんが並ぶ事もありましたが、落ち着いて仕事をこなしていきました。多くのメンバーが自分からお客さんに声掛けできていて、本当のお店の様でした。
 今年のバザーも大盛況のうちに終わりました。みんなで作り上げたバザーが成功して本当に良かったと思います。これから来年に向けてバザーの商品作りが始まります。また来年も、お客さんに喜んでもらえるような“デイケアバザー”を作りあげていきたいです。

看護部新ユニフォーム紹介

  平成26年1月より看護部のユニフォームが新しくなりました。色は、3色(白・紺・えんじ)、素材はポリエステル100%のさらっとした肌触りです。紺・えんじのユニフォームの首回りはV字になっており、救急やオペ室のものと同じ形でとても動きやすいです。白衣は襟周りに紺の縁取りがされており、デザインが大変お洒落です。上下の色を変えると、3種類で9パターンの組み合わせができ、飽きずに楽しめます。入職者からも好評で、恰好いいねと喜ばれています。新しいユニフォーム効果でしょうか、近日看護師達はさっそうと動き回り、モチベーションも上がったような気がしています。

病棟 レクリエーション 風船バレー

 参加者9名やる気満々の2病棟入院患者の1/4程の精鋭が参加。参加者全員で円形に陣取り風船を打ち合った。1回打ち上げると結構長く続く、時折アタックも出て白熱の接戦となる。女性はキャーキャーと嬌声を上げる場面もあり盛り上がった。後半では汗が出て来て、息もハーハーと上がった。全員続けるのが苦しくなって来て終了になった。一同、中々いい運動になったようです。何か飲み物でも提供できればもっと良かったのですが、残念でした。次回は試合形式でいきたいと思いながら終了になる。

楽器のあれこれ

 今回ご紹介するのは、ウクレレと三線が合体した楽器です。まあ、写真を見てもらえばわかりますが、ネックがウクレレ、本体が三線なのです。メーカーの名前は、『オキハワ』といいます。オキナワ+ハワイ=オキハワですか。弦はナイロン弦、4本。調律はウクレレと同じです。普通にウクレレとして弾けますが。なんといっても、音色に特徴があります。ウクレレともバンジョとも違う、三線のような音色です。楽器店で見たら、音を聞いてください。

書道のあれこれ

 今回、ご紹介させて頂く作品は「桜」です。
 珈琲で書いていますが、少し薄めの色、…カフェ・オ・レくらいでしょうか。
旁(つくり)の部分を変化させています。
優しい陽の光が差し込む春、桜を見上げながら、この女の子は何を想っているのでしょう。
出逢いや別れ、少し切ない季節ですね。
 でも希望に満ち満ちている桜は、いつも私たちの心を明るくしてくれます。