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平成27年4月 春号


データ(数字)の活用について

 自分が溝口病院に来てから早くも3年半が過ぎました。溝口病院だよりの原稿を書くのも3年ぶりです。前回の溝口病院だよりでは「診断・治療から予防へ」をテーマとして、自分の考えなどを述べました。予防で重要なことはデータ(数字)で解析することにより、その疾患の原因・要因などを見つけることです。そのため、大学で研究をしている時は、どうしても、数字とにらめっこすることが多くなりました。そして、いつの間にかデータ(数字)を解析する習慣になりました。最近、病院の会議でもデータ(数字)がよく出てくると思いますので、今回はデータ(数字)について考えたいと思います。
 まず、はじめにデータ(数字)と聞くと、嫌悪感を持つ人がいると思いますが、実は生活の中でも必ず使っています。家計簿は立派なデータベースです。家計簿をつけていない人でも、銀行口座の通帳記入は行っていると思います。これは一月にどれだけ、お金を使ったかを見るためであり、立派なデータの活用だと思います。同様にビジネスでもデータ(数字)は多く利用されており、インターネットで「ビジネス 数字」と検索をかけると、多くの記載を見ることが出来ます。
 数字を活用することで得られる効果としては、少なくとも、以下の点が考えられます。
 ①数字を入れることで話が具体的になる。
 ②数字を使用することで客観性を保てる。
 ③達成度合などを評価しやすくなる。

 具体的に生活の中で例えると、「節約のため、外食を減らしましょう」と「節約のため、外食を月に3回までにしましょう」では後者の方がより、具体的になっています。また、外食が月に3回は多いのか、少ないのか、などを他の家庭と比べることもできます。比較することによって、客観性を保つことも出来ます。さらにはその目標に対して、達成することが出来たのかどうかなど、評価も簡単に行えます。しかも、1回の食事の値段を仮定すれば、具体的にいくら節約できたかも計算できます。
 つまり、データ(数字)を使うことによって、話は具体的になり、客観性が出て、評価もしやすくなります。医療の現場で特に個の患者さんをみることに限定すると、特に精神科では数字とにらめっこすることは、そんなに多くはないと思います。採血のデータ・尿量・血圧をみる時ぐらいかもしれません。それよりは患者さんの心・体の状態など、数値化することが出来ないものをみることが多いと思います。
ただし、集団として患者さんを見るときにはかなり変わってきます。集団として患者さんをみる場合で、特に感染症・生活習慣病の予防など、公衆衛生の範疇に入る部門では、やはりデータ(数字)の活用が不可欠です。たばこが体に悪いなどはデータ(数字)の積み重ねによって証明されているものです。つまり、データ(数字)を用いずに治療は出来ても、予防は出来ません。
 また、医療の現場ではデータ(数字)=経営と考えられ、敬遠される風潮もあります。自分が医師になったときには先輩医師から若いうちは、「患者さんを見ることに集中して、経営などは一切考えるな」とよく言われました。それに加えて、「経営は管理職が考えること」とも、よく言われました。今考えると、当たり前の様で、難しい言葉だと思います。自分の立場で振る舞いを変えることは頭では理解していても、行動にすることは困難です。どうしても、自分の中で葛藤が起こります。
 ただ、病院全体、看護部、社会復帰部など組織で考えてみると、実はデータ(数字)を使うことによるメリットの方が多いのではないのでしょうか。なぜなら、組織は個人が集まった集団になるからです。個人のニーズに応えることが大前提ですが、適正なスタッフ数の配置、時間外勤務の削減、給与の増加など、職場環境を良くするためにデータ(数字)を検討することは避けることはできません。今後もデータ(数字)を提示していくのが自分の役目と割り切って、行っていきます。

病院機能の紹介 ~リライフの役割~

 平成26年11月特定相談支援事業所リライフが開設されました。リライフは計画相談支援を行っています。計画相談・・・耳慣れない言葉ですね。平成24年4月から始まった新しい支援の取り組みです。福祉サービスを利用するときには、役所から障害福祉サービス受給者証を発行してもらいます。受給者証を発行してもらうためには、サービス等利用計画案―ケアプランの作成が必要です。 
 これまでは福祉サービスというと、どこか一方的にこれがあなたに合っているからこのサービスを使いましょうといった感じがありましたが、計画相談では、利用者のみなさんのご希望を元にその実現に向けて、話し合いをし、一緒にケアプランを作っていきます。サービス開始後は、実際にサービスを利用してみての感想をお聞し、ケアプランの定期的な見直しを行い、必要に応じてサービス内容の変更を利用者、関係機関と相談していきます。福祉サービスを上手に使い、安心・充実した生活を送るお手伝いが出来たらと考えています。

 少し遅いひな祭りとなりましたが、おひな様を目の前にしての合唱はとても心がこもっていました。
 おひな様についてのお話に思いを馳せ、思い出話に涙したり、写真も沢山撮れ、楽しい時間となりました。

デイケアバザー

 平成26年度も3月の12日(木)・13日(金)の2日間のPM12:00~14:30にデイケアバザーを行いました。今回も両日で30名以上のお客様に来ていただきました。
 バザーは創作した商品を売る『販売部』と、どら焼きを作り売る『食品部』、無料の飲み物でおもてなしをする『喫茶部』と、これに院内の作業療法のメンバーで商品を作り販売する『OT部』の4つのコーナーを設けて開催しました。
 商品は創作プログラムにて約1年をかけて作り、値札をつけ、どら焼きの皮を焼き、お店の飾り付けを行って、何度も何度も練習して本番を迎えました。
 当日は朝から大忙しで、机や椅子をお店のレイアウト通りに並び替え、販売する為の商品を陳列したり、どら焼きの皮を温めたり準備に追われました。
 バザー本番。今年からデイケアを利用するメンバーさんの家族だけでなく、外来の患者様や、外来患者様のご家族にも告知をしてお客さんを集めたこともあってか、両日とも開始時間から途切れなくお客様に来ていただきました。
 販売部は売れ残りも少なく、無料喫茶ではどら焼きは両日とも売り切れとなるほどの人気でした。
 2日間が終了した時には皆さんどっと疲れた様子でしたが、充実した表情を浮かべていました。今年度のバザーのために今年も商品を作っています。前回来られなかった方も、お待ちしていますので、ぜひぜひご参加ください。

楽器のあれこれ

 今回紹介する楽器は、打楽器ですが、電子打楽器です。コルグというメーカーの製品ですが、ウェイブドラムミニと言います。ミニと名が付くように、本格的なウェイブドラムという製品もあります。このミニの方は、ウェイブドラムの小型版と言えますが、ひとつ大きな特徴としてセンサー内蔵クリップというものが付属し、このクリップを机やコップに付けることによって、机やコップを叩くと音が出るようになります。つまり机やコップが打楽器になるということですが。手軽に打楽器演奏を楽しめると思います。

書道のあれこれ

「Wrap」

キャベツを丸ごと茹でて一枚、また一枚と剥がしていったら
真ん中に可愛い子キャベツがちょこんと居ました。
ちょうど、赤ちゃんがお母さんに抱っこされて何とも幸せそうな様子を目にして
「包む」=「くるむ」という作品を作ろうと思っていたところに、 まさにグッドタイミング!
 
  「 Wrap a baby in mother' s affection 」
(母の慈愛に包まれる赤ちゃん)

日常のふとした出来事が重なり合って、作品が生まれることがあります。
皆さんも、ありふれた中にある小さな宝物を見出して作品を作ってみてはいかがでしょうか。
きっとずっとキラキラと輝き続けるものになるでしょう。  
  

俳句コーナー

 現在1病棟の病棟OTでは週に1度『創作&勉強会』という活動を行っています。その中の活動のひとつに「川柳・俳句」があります。その場でぱっと思い浮かんだものを書く方もいらっしゃれば、事前に考えてあった句を書き写す方もいます。どの句も情緒あふれており、季節にあった俳句を書かれる方が多いです。
 書いていただいた句は1病棟に掲示し、患者様や職員の方から投票をしていただいていましたが、今回より投票数の多かった句を院内誌に掲載させていただくことになりました。今後も掲載予定ですので、どんな句が載るのか皆様楽しみにしていただければと思います。

『ころんでも ただおきないで 空を見よ』 T.A

『春近く まだまだ続く 肌ざむい』 M.S

『人生の 良夜の列車は 北へ向かう』 二睦

『春嵐 満開彼方 空の果て』 工藤新一