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平成27年8月 夏号


皆様へご挨拶 佐野直子先生

 みなさま、はじめまして。本年4月よりお世話になっております、佐野直子と申します。まだきちんとご挨拶できていない方も多いので、ここで少し自己紹介をさせていただきたく思います。
 私は小学校から一つ目の大学卒業までを静岡で暮らしました。その後就職のために静岡を離れ、外資系のメーカーで輸出品のクレーム処理を担当しておりました。具体的には、不良品で困られている外国のお客様とのやりとりや賠償金の交渉などです。その職場は成果主義だったこともあり、全体的に緊張感が漂っていました。私にとってはなかなかやりがいのある職場でしたが、合わない人には合わなかったのでしょう。多くの同僚が気分障害で離職を余儀なくされ、復帰に苦労している場面を目の当たりにし、働く人のメンタル疾患の難しさについて考えさせられました。そういったことから、苦しんでいる人が一人でも楽になってもらえたらと思い、精神科を目指しました。初心を忘れることなく、患者様からの声に耳を傾け成長をしていきたいと思っています。
 さて真面目な話はこれくらいにしましょう。まだ趣味と呼ぶには気が引けますが、私は今フラを習っています。始めてまだ1年と少しです。もともと踊るのが好きで、ジャンプを得意としていたのですが、数年前練習中にジャンプの着地に失敗して、左膝の靭帯を断裂してしまったのです。その時は怪我の痛みよりも、大好きな踊りをもう踊れないということのショックが大きかったです。20年以上慣れ親しんだ趣味でしたので、踊りのない生活が想像できませんでした。悩んだ末に手術を受けましたが、前のような踊りができるまでには回復しませんでした。運動量が減ったために体はどんどんメタボになっていきましたが、すべて怪我のせいにして見て見ぬ振りをしていました。それから数年経ってやっと、このままではいけないと思い、フラに目をつけたのです。そう思った頃には膝周囲の筋肉がかなり痩せてしまい、左右の太ももの太さも全く違う状態でしたので、フラに特徴的な膝を曲げた姿勢がとれるだろうかと多少の不安はありました。ですが、実際はじめてみると、ちょうどよい負荷が膝にかかって、だんだんと筋肉がついてきたのです。少なくとも最初のような恐る恐る膝を曲げる、という感覚はもうありません。それに伴って、フラそのものの楽しさにも目覚めました。多くの踊りがそうであるように、フラの動きにも一つ一つ意味があります。それを学ぶのも楽しいですし、簡単そうに見えて意外と難しい動きを一生懸命真似するのも楽しいです。さらにハワイらしい曲が流れ南国カラーのパウスカートを履いてるためか、少しだけハワイにいるような癒された気分になれるのです。
 この怪我で失ったものは実際に大きかったと思います。今でも走ることはできませんし、正座もできません。座敷にお呼ばれすると困ってしまいます。整形外科の先生には「将来は人工関節の手術だね」とも言われています。あのジャンプさえなければ、と後悔に似た気持ちになってしまいますが、靭帯が切れたのは事実で、変えられないことです。死に物狂いでリハビリをして競技に復帰するアスリートもいますが、私にはそこまでの強靭な精神力はありません。となると、怪我を受け入れて、多くの制限の中で自分にできることを探さなければなりません。それが私の場合にはフラでした。今ではあの怪我のおかげで、フラの楽しさを知ることができたと思えますし、脚が思うようにならない人の辛さが少しは想像できるようになったと思います。不本意な現実に直面した時、それとどう折り合いをつけていくか。とても難しいことですが、自らじっくりと妥協点を探っていく以外に方法はなく、またそうすることで新たな希望が見えてくることもあるのだと感じた出来事でした。
 最後まで読んでくださってありがとうございました。皆様には何かとご迷惑をおかけするかと思いますが、どうぞご指導のほどよろしくお願い致します。


病院機能の紹介~1病棟の役割~

 1病棟は社会復帰を目指した男女混合療養型開放病棟です。スタッフは看護師11名、看護補助者12名が患者様一人ひとりに合わせた看護を提供出来るよう日々努めています。
 南側に、四季を感じさせる緑豊かな中庭があり、リラックスできる環境を備えています。夏には作業療法士、栄養士と共に中庭を活用しての「流しそうめん」「夏祭り」を企画し、入院生活に少しでも楽しさを感じていただけるよう開催しています。毎月、患者様が参加されるミーティングを行い、患者様のご要望やご意見などを伺い、病棟ルールの検討や見直しをしています。また、開放病棟で外泊や外出の機会が多い為、季節に応じてインフルエンザ、食中毒、熱中症など病気の説明、注意点を分かりやすく話しています。
入院患者様の背景はさまざまですが、退院準備中の方も多く、作業所見学、体験、施設見学、体験外泊、退院前訪問看護などの退院支援を他職種と共に行っています。
今後も安心して入院生活を送れるよう、スタッフ全員で取り組んでいきます。

防災訓練の様子

 5月21日に夜間想定の防災訓練を実施しました。今回は4病棟の汚物室からの出火と想定し、現場確認の後、初期消火、通報訓練、避難誘導を行い、水消火器や補助消火栓を使用した訓練を行いました。
 屋外への避難時には、避難器具の滑り台を使用して4階から中庭へ移動し、実際に防災設備を使用する事で避難経路や設備の使い方を再確認する事ができました。日頃の防災意識を高めつつ、非常時に落ち着いた対応ができるように備えていきます。

ソフトバレー大会

 去る4月30日に第15回静岡県精神障害者ソフトバレーボール中部地区大会が行われました。我が溝口病院デイケアも毎年参加しており、今年もこの日のために練習を積み重ねてきました。
いよいよ当日。1回戦はハートギアこころと対戦。1セット目を25対9、2セット目は25対11でストレートに勝ち進みました。
 2回戦は焼津マリナーズとの対戦。1セット目を25対16、2セット目は25対8で勝利しました。
 いよいよ決勝。毎年決勝で対戦するドルフィンズとの対戦。1セット目はデュースにもつれ込みましたが24対26で取られ、続く2セット目ではドルフィンズの鋭いサーブに翻弄されてしまい25対15で敗退し、惜しくも2位となりました。
 今年は中部地区から2チームが秋に開かれる県大会(わかふじスポーツ大会)に出場枠があり、出場が決まりました。地区大会で我がチームを負かしたドルフィンズも県大会への出場が決まっています。次こそはドルフィンズに勝利し県大会で優勝したいと思っています。

病棟レクリエーション 護国神社外出

 5月28日に1病棟のレクリエーションで護国神社まで外出しました。天候に恵まれ外出日和となり、車椅子の患者様も外出に行くことが出来ました。新緑の風を感じながらブルーシートの上で横になり、足を伸ばしてのんびりと過ごし、外でおやつを食べたりと普段はなかなか出来ない体験をすることが出来ました。
 参拝に行かれる方、花を見に行く方、患者様同士でお話する方など、各自が自由な時間を過ごされており、良い気分転換になったのではないでしょうか。病棟に帰ってきてからも「楽しかった!」という声が多く上がり、スタッフとしても、とても嬉しかったです。
 夏の時期は梅雨や暑さもあるため、秋頃にまた外出に行くことができたらと思っています。スタッフも患者様と交流することができ、楽しい病棟レクとなりました。

茶娘イベント

 新茶シーズンである5月22日に茶娘イベントが3・4病棟で行われました。普段病院での食事を作って下さっている業者の方々が茶娘の衣装を身にまとい、お茶の効果を紙芝居でわかりやすく説明していただきました。皆様は真剣な表情で説明に聞き、お茶クイズでは一斉に挙手をして答えを出していました。また茶娘の皆さんには『ちゃっきり節』を踊り付きで披露していただき、患者様も襷を持って歌いながら一緒に踊ることが出来ました。
 患者様には新茶と茶菓子が振る舞われ、あまりの美味しさにおかわりをされている方も多くいらっしゃいました。お茶どころ静岡ならではのイベントですが、美味しい新茶を飲んで、改めて静岡の良さを感じてもらうことが出来たのではないでしょうか。

七夕飾り

 7月に入り各病棟で七夕飾りを行いました。折り紙で制作した輪飾りや提灯、花飾り等、一人ひとりの思いが込められた短冊を笹に丁寧に飾っていきました。飾り作りは慣れている患者様も多く、あっという間に作業が進んでいきました。短冊は一人で何枚も書かれる方もいる一方で、1つの願い事にしぼっている方もいましたが、それぞれにその方の思いや願いが込められており、個性あふれるものばかりでした。『○○が食べたい』というものから『戦争はいやだ』と世界平和を願うものまで多くの願い事が書かれていました。色とりどりの飾りや、短冊で飾り付けられた笹はとても綺麗で、病棟の雰囲気が一気に明るくなりました。皆様の願い事が叶いますように・・・☆

楽器のあれこれ

 今回紹介する楽器は、以前紹介した楽器にそっくりです。写真を見ればわかると思いますが、この楽器はエレキマンドリンのボディをもとに製作されたエレキウクレレです。このエレキウクレレもやはりフェンダー社のものです。エレキマンドリンは、スチール弦で押さえるときに指が痛かったのですが、エレキウクレレはナイロン弦なので、指に優しいです。こんなウクレレもあります。

書道のあれこれ

「ワクワク、湧く湧く」 

マフィンを、焼きました。
身体に優しい、マフィンです。
甘い香りが部屋中に漂って、幸せな時間。
作っていると、誰かに味見をして頂きたくなるものです。
自分らしい演出が出来たらと、レースペーパーを珈琲や紅茶で染めて、文字を入れてみました。
これをどう包もうか、など、まだまだワクワクは止まりません。
皆さんも贈り物に手書きの文字で気持ちを伝えてみませんか。
 

俳句・川柳コーナー

 今回は「梅雨」や「夏」の季語を使った俳句を紹介します。毎回創作&勉強会の時間にたくさんの川柳・俳句を作ってくださる皆様ありがとうございます。

『海開き 初恋重ね 思いだす』 M.S

『紫陽花の 雨降る仲の 想ひ立ち』 工藤新一

『ガラス玉 窓に映るは 緑雨かな』 二陸