New! 外来・病棟紹介
~私達はこんな組織を目指しています~






写真:上段左より副院長兼看護部長と副看護部長兼2病棟科長、外来、1病棟
下段左より2病棟、3病棟、4病棟
外来紹介 外来主任 岸本 園枝
当病院に来院される患者様の全てが訪れる診療科が外来です。患者様が来院して初めて出会うのは外来職員であり、対応次第で当医院の印象が決まると言っても過言ではありません。患者様は自身の体の変調と、初めての医院に受診すると言う二つの大きな不安を抱いて来院されます。疾患の軽度・重度にかかわらず、不安を取り除き、安心して受診できるよう常に気配りすることが必要です。どのような状況にも即対応出来るようスタッフ一同努力しています。開院以来、統合失調症の患者様が最も多く、平成22年度外来全患者数1,248人中675人を占めました。近年の統合失調症治療は、入院中心の収容型医療から社会復帰と地域生活維持を踏まえた、通院中心の治療を組み立てる方向に移行しています。当病院においても統合失調症のみならず、神経症やうつ病なども増加傾向にあります。退院後の良好な地域生活への移行とその維持の為、来院受診される患者様に常に良きアドバイスが出来るように患者様の状態や情報を交換し共有するミニカンファレンスを診療開始前に行っています。又この時間は職員の良き関係を築く為にも活用しています。一日の始まりです。明るく楽しく仕事に向かって行きたいと思います。
現代社会は、高齢化に伴い認知症の患者様の増加傾向にあります。当病院も認知症・物忘れ外来を開設しました。外来の診療日は月曜日から土曜日で行っており、初診の方は予約制となっていますが、再診の方は個々に合ったケアをしている為、基本的に予約制ではありません。患者様は多職種によるチーム医療によって、より患者様の自主性、個別性を重視したケアを心掛けています。
1病棟紹介 病棟科長 湯田坂 哲也
1病棟は定床60床(男女混合)の社会復帰を目指した、療養型の開放病棟です。個室も12床整備し、休養を目的とする患者様に静かな環境のなか治療を受けられるように配慮されています。また内科的疾患を併発されている患者様を治療するためにも使用されています。療養型の病棟に、休養目的の患者様・長期入院となってしまっている患者様・他科より内科的・外科的治療を終え戻ってきた患者様と多様な患者層を抱えながら、ニーズに合ったケアが出来るよう日々取り組んでいます。
昨年より科長に就任し、スタッフ各係の見直し、システムの変更を行い継続して活動できる体制を目指して組織作りをしてきました。また各係の担当者に任せることによりスタッフの主体性を引き出そうと試みてきました。また療養病棟としての質を高めるため、リラクゼーションとしてアロマオイルやヒーリングミュージックをレクリエーションの時間に取り入れました。そうしたなか継続的に係りが機能し始め、患者様に還元できる状態となってきたため、今年度は新たに長期入院患者様の意思決定力の低下・自己決定場面の減少、管理主体となりがちな病棟運営に着目し、安全管理上の大枠以外はできるだけ患者様同士で話し合い決定できるよう、話し合いを考える場面を増やすため、患者ミーディングや服薬ミーティングなど患者様が主体的に話し合える場を活用しています。ミーティングではSST・グループワークなどの要素を取り入れながら多くの患者様が意見を表出できるよう工夫しています。リラクゼーションは今年度さらに回数を増やして定着化を図ります。
今後は長期入院患者様へのケアに視点をあて、活動に巻き込み埋もれていた能力を掘り起こしながら病棟の活性化、患者様の社会復帰・地域移行を促進していきたいと考えています。
2病棟紹介 病棟科長 松永 深雪
2病棟は60床の男女混合急性期病棟であり、入院時から社会復帰まで患者様の意思を尊重しながら丁寧にサポートしています。
「固定チーム継続受持制(2チーム・プライマリー制)」へ移行して3年が経ちました。経験豊かなベテランと知識豊富な若手の融合を課題に掲げ、葛藤を繰り返しながら変革に取り組んだ結果、組織の成長が人材の成長をもたらす相互作用を体感できました。毎日30分~1時間行われるミーティングは、現場で起こる様々な現象について(これは患者様にとってどんな意味があるのか?)と患者様の視点から事象を捉え直す機会となり、自らの頭で考え意見を伝え合うことのできるスタッフの育成が促されました。また2病棟は看護部人材育成機関の役割も担っており、毎月のリーダー会・チーム会の充実を図ることで、次世代リーダーシップの育成が進みました。
昨年度取り組みとしては、週1回のリラックスルーム(アロマテラピー等を用いた視覚・聴覚・臭覚による癒し空間の提供)、毎月の有志メンバーによる行動制限最小化研究会・救急研究会活動、月1回の全体会(患者会)開催等があり、今年度は各チーム発信による多職種ミーティング開催、CVPPPの手技演習、心理士含め多職種参加による全体会開催、看護助手による週2回の助手ミーティング等が動き出しました。患者様視点の強化が進む中、多職種との連携を掲げて2チームが個性的に動き出しました。
今年度の抱負は『自ら視野の拡大が出来る組織の実現』です。一方向からのアセスメントでは患者理解に至らないという実感から多職種・家族・患者様への動きが促進され、「こうあるべき」看護計画から「患者様の幸せのためにこうしたい」患者計画への発想の変換、「医療者・家族はこうなって欲しい」から「患者様はどうしたいのか?」へ視点を転換し、人々に自己実現をもたらす組織へ成長を遂げていきたいと考えています。組織の成長は人を育てます。スタッフの成長は患者様への質の高いケアを実現します。組織と共に成長していく看護を目指します。
3病棟紹介 病棟科長 石上 友美子
3病棟は、総数58床・保護室1床男女混合の療養型閉鎖病棟です。患者様の多くは統合失調症が慢性化し幻覚妄想等により日常生活上に何らかの問題を抱えています。症状が落ち着いても家族と疎遠であったり親世代の高齢化や施設への入所待ちなどの理由で長期入院になっているケースがあります。また患者様自身の高齢化により身体合併症の併発が目立ってきています。
セルフケアレベルの低下や自閉的で他患者との交流に関心を示さない患者や、疎通が取れない患者様もたくさんいます。こうした状況の中、患者様の気持ちを少しでも外へ向け周囲に関心を持って頂くことが出来るように、病棟レクリエレーションは季節感や患者の希望を取り入れ患者様と共に考えて計画し実施しています。誤嚥予防として口腔体操を行う等、患者様との関わりを増やすための取り組みに日々励んでいます。また今年度からは口腔体操に加え、転倒予防体操を導入していくことを計画しています。このような取り組みはすぐには効果として現れることはないのですが、患者様・職員ともに楽しんで長く続けていけるように様々な工夫をしながら取り組んでいこうと考えています。
患者様のもっている力を最大限に活かし、意思を尊重した関わりを行っていけるように患者様にとっていま必要なことは何なのかと病棟職員全員で意識しながら関わりを持ちたいと思います。
4病棟紹介 病棟科長 迫田 恵理子
4病棟は病床数60床の男女混合の療養型閉鎖病棟です。比較的症状の落ち着いている慢性期の患者様と、重症者、認知症の患者様などが入院されています。最近では、高齢の方や、合併症のある方など、身体管理の必要な患者様も多く入院されます。身体管理の必要な患者様の多くは、苦痛などの訴えをほとんどできないため、看護者が十分に観察し、小さな身体症状の変化を読み取り、アセスメントすることが重要となっています。
色々な患者様が混在している中で日々の業務に追われることも多いですが、療養している患者様が穏やかに生活できるよう環境を整え、ADLを下げないためにも、患者様一人一人に合わせたレクリエーションを通し、患者様とスタッフが一緒に参加できる看護を目指しています。患者様との時間を優先するために、マンパワーが少ない中で、どのスタッフも業務の合間にベッドサイドやデイルームで患者様と関わるように努め、その結果、病棟内の雰囲気も明るくなりました。また、レクリエーションとして患者様と院外に外出することも実施し、日頃外出の機会がない患者様からも好評を博しています。
療養型のため、看護人数は少ないですが、これまでの他の医療機関で積んだ経験を活かし、ベテランの看護師それぞれが得意な分野の知識や技を出し合い、スタッフ全員で助け合いながら、患者様の援助をしています。
訪問看護紹介 訪問看護主任 森 江津子
当院の訪問看護は、専任Ns.3名と精神保健福祉士(PSW)5人のスタッフ構成となっています。多角的アプローチを通し、迅速できめ細やかな支援ができるよう、Ns.とPSW各1名が同行する2職種体制を基本としています。静岡市内を中心に、毎日2~3組のスタッフが地域に出て、1日に5~10件の訪問を行っています。平成23年8月31日現在 訪問患者数48名 同月の延べ訪問件数は163件となっています。地域での生活を支えていこうとする時代の流れの中で、訪問の需要は多く、訪問件数は年々伸びています。
昨年度は、支援の質の向上を目指し、客観的評価法について担当スタッフ間で話し合いました。様々な検討を重ね、様式の決定に至り、近い将来電子カルテに取り入れることになりました。また、退院前訪問の充実を目標に上げ、症例自体は少数でしたが退院に向け病棟と連携し準備をすすめることができました。
今年度は、受け入れ態勢を見直し改善し、導入待機になっている患者様を減少させより多くの方に支援が行き届くようにしたいと考えています。また、患者様とスタッフの間で評価表を利用し定期的に目標の達成度を確認し目的意識を互いに明確にした支援に繋げていこうと考えています。合併症や、患者様の高齢化による身体機能の低下は地域生活の維持を阻害する大きな問題の1つです。身体疾患に対する看護を充実させることも今年の課題としています。
訪問を通しての関わりの中から、患者様の持つ能力、特技、良いところを引き出し、これらを問題点の解決に利用することは非常に有効であることに気付きました。また、このことが本人の自信につながり生活が活き活きしてきます。患者様が多くなるにつれ、支援内容も多様化しています。必要な時、適切な支援が提供できるよう知識と技術のさらなる向上を目指しています。そして、スタッフ1人1人が持つ個性や能力を有効な資源と考え支援に反映させ、人間味あるかかわりを通して患者様の地域での生活を支えゆきたいと考えています。
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