New! 現場の取り組み
~僕達は溝口病院に来て、こんなことをやっています~
救急防災ミーティングに携わって 1病棟 青島みさ江、榊原百合子
今年3月11日に東北地方は東日本大地震にみまわれた。私達東海においても、30年内に東海沖地震が起きてもおかしくないと想定されている。その事を踏まえ日頃から日々訓練を重ねる事が、実際の災害時に冷静に素早く対応出来るであろう。
今年1年の取り組みとして、スタッフ誰もが、細部に亘る知識(非難経路・伝達法・優先事項・消防機器の取扱・設備について等)や訓練を月一回の救急・防災のスタッフミーティングを通じて問題点や改善すべき点を確認、検討して行く事が大切だと思う。まず始めにアンケート調査を行い、各個人がどこまで把握しているか?どのような事を知りたいか?等を探る事で知識、情報を共有し、実際に訓練等を行う事で生かす。又地震に限らず、火災時や救急対応に関しても、同様にミーティングを開き、問題点や改善点を見出し、その都度カンファ・実技を開く事で力として行きたいと考える。
服薬ミーティングに携わって 1病棟 岡本 芳幸
本年度から服薬ミーティングを担当することになりました。最初に取り組んだ事は、今まで行われてきた服薬ミーティングの資料を参考にし、服薬アドヒアランスの向上を目指し、参加者全員にアンケート調査を行う事とした。アンケートの内容は性別、入院年数、回数、服薬ミーティング参加回数と言った基本情報から、服薬について興味、自分にとっての服薬の考え方、疑問、質問の大まかに4つの設問に分け行った。結果、服薬についての必要性、重要性は理解されているようであったが、もっと深く自分にとって何故必要なのか?何の薬なのか?と言った部分での理解度は低く、それについて自ら知ろうとする自主性に欠けているように感じられた。今後は看護者主体のミーティングは避け、患者さんの自主性を重んじた内容のミーティングを重ねる事と、より服薬アドヒランスの向上を目指し、年度末には同じ内容のアンケート調査を行い、どのように変化が見られたかを探って行きたい。
患者ミーティングに携わって 1病棟 栗田 フミ子 土岐 京子
私達は患者様がより良く快適な入院生活が送れるよう、適切な療養環境の提供を目指していきたいと考え、患者ミーテイングを開き看護者主体ではなく、患者様自主性を重んじ、日常生活における困った事、不備や要望等をあげて話合う事で人との関わりを学習し、退院後の生活にも役立つのではと考えている。特に最近では、SSTを導入することで個々の意見を出しやすい様工夫をし、技能訓練の意味だけでなく、その場面で出る体験談等を基に参加者全員で問題や悩みを共有することで相互交流であったり、信頼関係を構築しているように感じられる。看護者はアドバイザー的な要素だけでなく、患者様がミーテイングを通して学習し、自己決定が自立するよう支援する。また他職種との連携を図り、入院上の生活や退院後の生活でのサポートも考えている。
救急研究会はじめました 2病棟 石井 佐和、岡 大次郎
西口 綾乃、岩本かんな、渡部 萌
精神科において、救急時の対応が必要な事態に遭遇することは稀であり、1回/年の院内研修を受けて救急蘇生の流れはイメージできても、実際に動けるかどうか…私はそう思いながら、日々何事もないようにと祈るばかりでした。そんなある日、患者さんが急変してお亡くなりになるという出来事があり、これではいけないと同期の看護師に相談したことが、この研究会を立ち上げるきっかけとなりました。
昨年の12月から1回/月で若手看護師5名を中心に集まり、救急時の対応への不安や疑問を明らかにすることからはじめ、①一次救命処置の確認、②救急カートの物品の整備、③酸素吸入や吸引の手技の確認とマニュアル作成、④頭部外傷時の処置の確認、などを行ってきました。今後は過去の事例を振り返り、もしもの事態に備えたいと考えています。
私をはじめ、一般科の経験をせずに新卒で入職した看護師にとっては特に、救急時の対応が分からないことが勤務への不安に繋がっており、研究会での取り組みを通して少しでもその不安が緩和され、どのような事態にも落ち着いて対応できるようになれたらと思います。
全体会の運営を通して 2病棟 大塩一巳、岩本かんな、松永深雪
全体会とは、看護部目標に掲げられている「患者様の意思を大切にする」の取り組みとして、2病棟にて平成21年度から開始された患者様主体の会です。毎月1回30分実施しており、1/3程の患者様が参加されます。
司会、書記は出来るだけ患者様の中からやりたいという意欲のある方にやって頂き、希望者がいない場合はスタッフがやっています。7、8名の小グループに分けて其々にスタッフが入り共通のテーマについて話し合い、意見を共有したり全体でテーマを挙げて話し合っています。患者様の意思表出を促し、どんな意見であっても表出できたことを評価しプラスのフィードバックを行うことを心掛け実施しています。スタッフ自身が全体会の意図を理解でき、患者参画型看護へ向けて患者様の主体性を引き出せるよう、全体会の後は、ミーティングを行い、振り返りの時間を設けています。今年度の病棟目標に【全体会に多職種の企画を導入する】があり臨床心理士、作業療法士も参加してNsとは違った観点での意見を伺うこともあります。集団の中で患者様はいつもと違った顔をみせて下さり、患者様の持っている潜在力・社会性に改めて気付かされる場面も多々あります。公共の場できちんとした意見の言える患者様が増えたせいかもしれませんが患者様同士が意見を交わし言葉のキャッチボールが出来るようになってきています。
全体会は、より主体的な患者様の在り方を目指し、患者様と医療者が手を取り合い試行錯誤しながら創り上げていく、共育的かつ創造的な活動のひとつです。
助手ミーティングに携わって 2病棟 中林 麻衣子、佐藤 惠子
私達2病棟では、今年度より週二回助手ミーティングを行っています。週二回の20~30分間、マニュアルの見直し、業務改善、個々の患者様への関わり、助手メンバー同士のメンタルフォローなど、当日の日勤リーダーを中心に話し合いを行っています。ミーティングを始めた頃は、戸惑いや不安感がありましたが、最近では、メンバー全員が活発に意見を出し合うことが徐々に定着してきている感じがします。患者様が充実した入院生活を送れるようにスタッフ一人ひとりが日々の気付きをありのまま表現し、有意義な話し合いを心掛けています。看護目標は、助手ミーティングを行っていく上でも、とても大切な事と感じています。
プリセプター 2病棟 石井 佐和
今年度、2名の新任看護師が入職され、3年目の看護師2名がプリセプターとして任命されました。2病棟では昨年度からプリセプターシップが導入されましたが、私たちが入職した頃はプリセプターという特定の存在はおらず、“プリセプターシップとは何か”を勉強するところからのスタートでした。これまでは指導を受ける側であり、まだまだ未熟な私たちにプリセプターが務まるのかと不安でしたが、病棟全体で成長を温かく見守る姿勢が根付いており、プリセプティへの指導を通して気付いたことを私たちにフィードバックして下さる先輩方々のおかげで、むしろ私たちの方が成長させていただいていると感じる今日この頃です。
今後、定期的に“プリセプター・プリセプティ会”という意見交換の場を設け、到達度の把握をするとともに問題点の解決をはかり、プリセプティの意志を尊重したかかわりを大切にしていきたいと考えています。現在はまだ手探りの状態ですが、先輩方々にもご協力いただきながら、プリセプター同士で力を合わせ、プリセプティが安心して働くことのできる環境作りに尽力していきたいと思います。
リスクマネージャーとしての活動抱負 2病棟 水島 雄平
私は今年度6月16日から医療安全管理者として病院内ので医療安全活動に取り組んでいきます。
現在、当病院で行われている医療安全活動は医療事故レポートの集計・傾向・比較などが主だったものでした。また病棟単位では急性期のレポートをピックアップし、傾向の分析などでしたが、今年度からは自分の出来る範囲ではありますが集計・傾向・比較に加えて分析・対策立案も行っていきたいと思っています。また各病棟でOJT等を行い医療事故とは何か、を知ってもらう啓蒙活動も併せて行い病院の発展に努めたいと思います。
近年医療安全に関してはマスメディアの過熱報道等もあり社会的に身近な問題となっています。これは病院受診者だけでなくそのご家族などが安心して医療を受けたいという切な気持ちの表れだと思います。そのような状況下で私たち医療従事者にできる安全な医療の提供とは何か、これを試行錯誤していくのが医療安全管理(リスクマネージャー)の役割であると思っています。
安心できる治療環境づくりに誠意を持って関わっていきたいです。
服薬自己管理係としての活動について 2病棟 鬼形 和樹
昨年度に引き続き今年度も内服薬自己管理係を担当しています。内服自己管理が可能な患者様を選出し、プライマリーに自己管理開始を提案することを主な役割としています。
昨年度は徐々に看護師間で方法が周知され自己管理(開始~薬局長の退院前服薬指導)が軌道に乗り始めました。また、新しい業務全般・服薬指導の手順・マニュアルを薬局長と共に作成してきました。
自己管理が軌道に乗り自己管理を開始された患者様は増えましたが、管理日数が1日管理にとどまることが多くみられました。今年度は患者様の状況をみながらスタッフ間でのミーティングを通して3・4日管理、7日管理と日数を延ばしていくことに努め、患者様の自己管理が円滑に進むよう調整していきたいと思います。
また、昨年度作成した服薬指導手順について今年度は電子カルテ上で実施を目指しています。
内服自己管理は自己管理の経験を通し患者様が内服薬への意識、必要性をしっかりと意識して頂くことを目標としています。先記の目標を日々意識し多くのスタッフの協力を得ながら役割を担っていきたいと思います。
行動制限最小化研究会の活動抱負 2病棟 岡 大次郎
私は4月から行動制限最小化研究会のメンバーとしての活動に携わっています。活動内容としては、2病棟において行動制限の適応となった患者様に関するデータ収集やその分析です。
精神科領域における行動制限とは主に隔離や拘束の事を指します。これらは治療上やむを得ず行われる手段であり、患者様にとっては精神的にも身体的にも私たちが想像する以上に大きな苦痛や負担を伴います。そこで、私たちは研究会での活動を通し、患者様一人一人の行動制限のあり方を見直し、患者様の苦痛の軽減に努めていきたいと考えています。
今年度からスタートした新しい取り組みですが、先々は行動制限最小化に対する意識を病棟のみならず、病院全体に広めていきたいです。
レクリエーションに携わって 3病棟 村上 堅一
レクリエーションといえば運動会、夏祭り、盆踊りと野外を中心に行われてきましたが、時代とともに精神科の看護の歴史の推移によって作業療法として患者様に適応された多種多様のレクリエーションを行うようになってきました。
3病棟では、毎週金曜日を病棟レクと定め企画・運営を行っております。近年高齢化が進むとともに長期入院・体力の衰退などのさまざまな要因が重なり運動性のある種目は困難になってきていると思われますが、あきらめることなく体力の向上とまではいかなくても現状維持の目的を持ってレク係が主体となり企画・検討を重ねミーティングを行い患者様に今出来る最良のレク活動ができるよう日々努力しております。
口腔体操を実施して 3病棟 大竹 和子
食事は患者様にとって一番の楽しみです。同時に看護職員にとって一番神経を敏感にして見守らなければならない場面でもあります。
当病棟は嚥下障害のある患者様が多く、食事状況を観察していると早食い・丸呑み・かきこみがあり、上手く嚥下できずむせこんでいる場面がみられます。そこで昨年2月より、嚥下をつかさどる筋肉や神経を活性化するために口腔体操を始めました。口腔体操実践マニュアル(日本歯科大学 菊谷 武先生によるもの)や,静岡県歯科医師会による口腔体操パンフレットを用いて、毎日決まった時間に食堂へ集まっていただき、昼食前に実施しています。毎回30名以上が自主的に参加しており、患者様からは『お口の体操をすると気持ちがいい』『毎日楽しみにしている』『楽しいよ~』等の声があがり好評です。体操が嚥下障害に関してどの程度効果があるかまだ評価の段階ではありませんが、普段発語の少ない患者様から話しかけが多くみられるようになり、コミュニケーションも円滑になってきていると感じられることが、最大の効果であると思っております。
看護部教育活動に携わって 1病棟 森﨑 亜有子
私は看護部教育担当主任として、教育委員のメンバーと共に院内研修の企画・実施、プリセプターシップの導入・フォロー、新任者に向けた年間教育、現任教育など、院内教育に関わる仕事に取り組んでいます。昨年度は主に、新卒1~3年目の看護師を対象とした新任教育に力を入れて取り組んだ結果、2病棟においてプリセプターシップの定着化を図ることができ、また新卒2年目の看護師による事例発表会を企画・実施することができました。今後は新任者だけでなく全看護スタッフに院内教育活動への期待と成果を感じてもらえるよう教育活動に対するニーズを把握・反映させていき現任教育にも力を入れていきたいと考えています。
まだまだ課題も多く、結果を出すためには長期的な見通しで取り組んでいく必要がありますが、教育委員を中心にスタッフと連携を取りながら、できることを一歩一歩進めていきます。そして「患者様ひとりひとりを尊重した看護ができる人材を育成する」という目標のもと、教育活動を通して患者様へのより良い看護に貢献していきたいと考えています。
過去の現場の取り組み
看護部一覧のページへ
