リラ溝口病院(静岡県)看護部

静岡県の精神科病院 リラ溝口病院 看護部

New! 現場の取り組み

~僕達は溝口病院に来て、こんなことをやっています~

服薬ミーティングに携わって  1病棟 米光 栄子、栗田 フミ子服薬ミーティング

私達は今年4月から服薬ミーティング係を担当することになりました。ミーティングでの関わりを通して患者様の意思を尊重しながら、自ら内服を続けていく事の必要性の理解と自主性が養われる事を夢に見ながら共に学び成長していきたいと思っています。
当初服薬ミーティングは服薬自己管理者のみを対象に、月1回集まってわからない事、聞きたい事をはっきりさせる場として発足されました。しかし自己管理者と言っても渡された薬を何の薬かもわからずにただ内服するだけであったり、内服確認がしっかり出来ずに怠薬となってしまったりと目的とは反対に病状悪化してしまうこともありました。
そこで治療の主体は薬物療法であることを再認識し、ミーティングを通し全患者様を対象に内服することで体調を整える事の大切さ、不安・不穏の緩和と軽減が出来ることを理解していただく事で、早期に自己管理を開始できればと考えています。
今後は看護師と患者様だけではなく薬剤師にも携わってもらい、内服薬の詳しい説明・指導を導入し、内服自己管理を滲透させ社会復帰に繋げていければと思っています。

プリセプター  2病棟 石井 佐和プリセプター

今年度、2名の新任看護師が入職され、3年目の看護師2名がプリセプターとして任命されました。2病棟では昨年度からプリセプターシップが導入されましたが、私たちが入職した頃はプリセプターという特定の存在はおらず、“プリセプターシップとは何か”を勉強するところからのスタートでした。これまでは指導を受ける側であり、まだまだ未熟な私たちにプリセプターが務まるのかと不安でしたが、病棟全体で成長を温かく見守る姿勢が根付いており、プリセプティへの指導を通して気付いたことを私たちにフィードバックして下さる先輩方々のおかげで、むしろ私たちの方が成長させていただいていると感じる今日この頃です。
今後、定期的に“プリセプター・プリセプティ会”という意見交換の場を設け、到達度の把握をするとともに問題点の解決をはかり、プリセプティの意志を尊重したかかわりを大切にしていきたいと考えています。現在はまだ手探りの状態ですが、先輩方々にもご協力いただきながら、プリセプター同士で力を合わせ、プリセプティが安心して働くことのできる環境作りに尽力していきたいと思います。

服薬自己管理係としての活動について  2病棟 鬼形 和樹服薬

昨年度に引き続き今年度も内服薬自己管理係を担当しています。内服自己管理が可能な患者様を選出し、プライマリーに自己管理開始を提案することを主な役割としています。
昨年度は徐々に看護師間で方法が周知され自己管理(開始~薬局長の退院前服薬指導)が軌道に乗り始めました。また、新しい業務全般・服薬指導の手順・マニュアルを薬局長と共に作成してきました。
自己管理が軌道に乗り自己管理を開始された患者様は増えましたが、管理日数が1日管理にとどまることが多くみられました。今年度は患者様の状況をみながらスタッフ間でのミーティングを通して3・4日管理、7日管理と日数を延ばしていくことに努め、患者様の自己管理が円滑に進むよう調整していきたいと思います。
また、昨年度作成した服薬指導手順について今年度は電子カルテ上で実施を目指しています。
内服自己管理は自己管理の経験を通し患者様が内服薬への意識、必要性をしっかりと意識して頂くことを目標としています。先記の目標を日々意識し多くのスタッフの協力を得ながら役割を担っていきたいと思います。

行動制限最小化研究会の活動抱負  2病棟 岡 大次郎行動制限

私は4月から行動制限最小化研究会のメンバーとしての活動に携わっています。活動内容としては、2病棟において行動制限の適応となった患者様に関するデータ収集やその分析です。
精神科領域における行動制限とは主に隔離や拘束の事を指します。これらは治療上やむを得ず行われる手段であり、患者様にとっては精神的にも身体的にも私たちが想像する以上に大きな苦痛や負担を伴います。そこで、私たちは研究会での活動を通し、患者様一人一人の行動制限のあり方を見直し、患者様の苦痛の軽減に努めていきたいと考えています。
今年度からスタートした新しい取り組みですが、先々は行動制限最小化に対する意識を病棟のみならず、病院全体に広めていきたいです。

看護部教育活動に携わって  2病棟 森﨑 亜有子教育

私は看護部教育担当主任という役割を任され、教育委員のメンバーと共に院内研修の企画・実施、プリセプターシップの導入・フォロー、新任者に向けた年間教育、現任教育など、院内教育に関わる仕事に取り組んでいます。
まだまだ経験が浅く勉強中の毎日ですが、試行錯誤しながら周りのスタッフに支えられ何とかやっていく中で、教育という仕事の面白さとやりがいを日々感じています。
教育という仕事は一朝一夕で成果が出るものではなく、何が正しいという明確な答えがないため忍耐力や計画性を必要としますが、それが自己の成長にもつながっていると感じ、またスタッフが成長し生き生きと働いている姿を見ると何よりの励みになります。
当院の自由でフレキシブルな風土を活かし、スタッフの主体性を大切にしながら意欲を持って自由に学べる環境を創りだすために、当院独自の教育システムの構築を目指します。そして「患者様ひとりひとりを尊重した看護ができる人材を育成する」という目標のもと、教育活動を通して患者様へのより良い看護に貢献していきたいと考えています。

臨地実習指導に携わって  2病棟 石上 友美子石上

私は平成18年度より看護学生の臨地実習指導に携わっています。2週間の実習期間を指導者2名で連携をとり、学校側と情報交換をしながら学生の指導に取り組んでいます。
学生のカンファレンスでは学生ならではの発想や気付き、私達が日々の業務の中で流されていたことを改めて考えさせる機会にもなっています。平成20年度からはプライマリーナーシングが2病棟で取り入れられ、学生の報告を当日の受け持ち看護師に移したことで、学生は指導者に留まらず多くの看護師と情報交換することで患者様のケアを考えることが出来ています。また看護師も学生の報告で、普段看護師の前では見せない患者様の様子を知ることができ互いに多くの学びを得るようになってきています。
今年度は指導者を固定せず、クールごとに指導者を交代させていき多くの看護師が実習指導に関わることで、学生から学びを得て共に成長していくことを目指しています。学生も精神科看護を通じて学んだことで自己の成長に活かし、患者様の思いに寄り添える看護師に成長していけるよう取り組んでいきたいと考えています。

全体会の運営を通して  松永 深雪、石上 友美子、鬼形 和樹全体会

全体会とは、看護部目標に掲げられている「患者様の意思を大切にする」の取り組みとして、2病棟にて平成21年度から開始された患者様主体の会です。毎月1回30分実施しており、6割程の患者様が参加されます。
昨年度は担当スタッフが司会・書記を担い、当日患者様から出された意見についてスタッフが丁寧に答える形で進めました。結果クレームが激減しましたが、毎回出される意見が固定されてきたこと、意見交換には至らず患者様から医療者への一方通行であること、意思を表出される患者様が限られる等、新たな課題がみえてきました。
そこで今年度は、「全体会の内容を充実させる」を病棟目標のひとつに掲げ、7、8名の小グループに分けて其々にスタッフが入り、共通のテーマについて話し合い意見を共有する形に変えて取り組み始めました。スタッフが答えを探さないこと、患者様の意思表出を促し、どんな意見であっても表出できたことを評価しプラスのフィードバックを行うことを心掛け実施しています。スタッフ自身が全体会の意図を理解でき、患者参画型看護へ向けて患者様の主体性を引き出せるよう、全体会の後はミーティングを行い振り返りの時間を設けています。集団の中で患者様はいつもと違った顔をみせて下さり、患者様の持っている潜在力・社会性に改めて気付かされる場面も多々あります。
全体会は、より主体的な患者様の在り方を目指し、患者様と医療者が手を取り合い試行錯誤しながら創り上げていく、共育的かつ創造的な活動のひとつです。

リスクマネージャーとしての活動抱負  2病棟 水島 雄平リスク

私は今年度6月16日から医療安全管理者として病院内ので医療安全活動に取り組んでいきます。
現在、当病院で行われている医療安全活動は医療事故レポートの集計・傾向・比較などが主だったものでした。また病棟単位では急性期のレポートをピックアップし、傾向の分析などでしたが、今年度からは自分の出来る範囲ではありますが集計・傾向・比較に加えて分析・対策立案も行っていきたいと思っています。また各病棟でOJT等を行い医療事故とは何か、を知ってもらう啓蒙活動も併せて行い病院の発展に努めたいと思います。
近年医療安全に関してはマスメディアの過熱報道等もあり社会的に身近な問題となっています。これは病院受診者だけでなくそのご家族などが安心して医療を受けたいという切な気持ちの表れだと思います。そのような状況下で私たち医療従事者にできる安全な医療の提供とは何か、これを試行錯誤していくのが医療安全管理(リスクマネージャー)の役割であると思っています。
安心できる治療環境づくりに誠意を持って関わっていきたいです。

口腔体操を実施して  3病棟 大竹 和子口腔体操

食事は患者様にとって一番の楽しみです。同時に看護職員にとって一番神経を敏感にして見守らなければならない場面でもあります。
当病棟は嚥下障害のある患者様が多く、食事状況を観察していると早食い・丸呑み・かきこみがあり、上手く嚥下できずむせこんでいる場面がみられます。そこで昨年2月より、嚥下をつかさどる筋肉や神経を活性化するために口腔体操を始めました。口腔体操実践マニュアル(日本歯科大学 菊谷 武先生によるもの)や,静岡県歯科医師会による口腔体操パンフレットを用いて、毎日決まった時間に食堂へ集まっていただき、昼食前に実施しています。毎回30名以上が自主的に参加しており、患者様からは『お口の体操をすると気持ちがいい』『毎日楽しみにしている』『楽しいよ~』等の声があがり好評です。体操が嚥下障害に関してどの程度効果があるかまだ評価の段階ではありませんが、普段発語の少ない患者様から話しかけが多くみられるようになり、コミュニケーションも円滑になってきていると感じられることが、最大の効果であると思っております。

 

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