リラ溝口病院(静岡県)看護部

静岡県の精神科病院 リラ溝口病院 看護部

過去の現場の取り組み

学生指導  2病棟 湯田坂 哲也2病棟

私は他県より転勤してきたばかりですが、多少の経験とこれからの頑張りを期待されチャンスという形で新任ではありますが学生指導という重要なポジションを任されました。
私は指導に関わった学生といつの日か一緒に働きたいという夢を持っており、当院への勧誘も少々織り交ぜながらも精神障害を持った人への理解や、精神科看護の楽しさ・やりがいについて興味を持っていただけるようにと日々熱意を注いでいますが、学生さんに関わり精神看護の深さや、難しさに一緒に悩むことによって、自分も昔『五感で感じて目で見て盗め』と指導を受けたことを思い起こしたりと自分の看護に対する姿勢を改めて見直させられたりと学ぶことも多いです。また病棟スタッフも学生さんの良きモデルになれるようにと気を引き締めたりと良い刺激を受けており相乗効果をもたらしてくれ看護チームの力量Upにもつながっています。

看護部教育委員  2病棟 清水 隆裕2病棟

私は看護部教育委員として、2ヶ月に1回ほどの割合で精神科看護に関する勉強会を開催しています。今年度は、現在の精神科医療の中心である精神科薬物療法と行動制限について、あとは最近の流行りの暴力防止について行っているところです。
溝口病院の看護職員達はとても勉強熱心で、各病棟の職員が大勢参加して活発な意見交換をするので、勉強会を主催するにあたって大変やりがいを感じています。他の病院と違うところは病棟職員が助け合うことによって勤務中に勉強会が実行できているところにあります。この点については、早く帰宅しなくてはならない職員にとって重要なことだと思います。
今後の勉強会の展望として、精神科看護から身体管理まで看護職員の意識向上と患者さんの安全・安心を支えられるような勉強会作りをしていきたいと考えています。

看護部レク委員  2病棟 岡 大次郎レク委員

私は今年2病棟においてレクリエーション業務のリーダーを行っています。レクに関しての知識や経験はまだまだ浅いですが、月に1度のペースで誕生日会や卓球大会、映画上映、ビンゴ大会などの活動を行っています
この活動では、少しでも療養生活が充実すると共に、患者様が退院後の社会生活へ円滑に馴染んでいく為にも患者様同士がレクを通して協調性、社会性を身につける事を目指しています。 また、レクリエーション活動にて患者様と触れ合うことや、笑顔が見ることで職員のやる気にもつながっています。具体的にはレクの内容について患者様からの意見を募ったり、レクの後で振り返りの機会を設け患者様の意見を取り入れたり、片付け・準備をなるべく患者様と一緒に行う等、患者様参加型の活動を心掛けています。
これからも更にレクがもたらす意味や効果を学ぶと共に、内容を充実させ患者様の目線になり活動を活性化していこうと思っています。

事例研究チーム  2病棟 湯田坂 哲也、水島 雄平、石井 佐和2病棟

私たちは、昨年11月に当院で開催された中部地区の事例検討会でケースを発表するために“事例検討チーム”として結成されました。事例検討会では『ストレスコーピングに偏りのある患者様へのSSTを介した援助』というタイトルで発表しましたが、発表を終えて安心したのもつかの間、事例検討を事例研究に発展させ、日本精神科看護技術協会が主催する専門学会に提出してはどうかというお話をいただきました。学会に論文を提出することは当院では初の試みであるということで不安でしたが、今回はチームメンバーだけでなく、静岡県立大学の先生にもご協力いただき、『新たなストレスコーピングの獲得を目標とした看護~頓服薬の服用回数の多い事例から~』というタイトルで完成させることができました。
事例検討の段階で一度完成させた文章を見直し、過去の文献やそれぞれの意見を織り交ぜて論文に仕上げる過程は行き詰まってばかりで苦しかったですが、事例検討とは異なる考察が導かれ、多角的な視点でケースを捉える必要性を再認識することができました。半分期待を込めて提出した結果、思いがけず採用の通知をいただき、11月下旬に熊本大会で示説発表をすることになりました。そのため、現在は発表の準備に取り組んでいます。

事例検討会報告  2病棟 高野 友孝2病棟

2008.11.15、当院2階作業療法室にて事例検討会が行われました。この検討会は静岡県立大学の先生方のサポートにより、中部地区の複数の病院が持ち回りでケースを出し合って行うものです。今回は当院2病棟が担当となり、ケースが提供されました。テーマは「ストレスコーピングに偏りのある患者様へのSSTを介した援助」でした。この患者様には大量服薬などの問題があり、なるべく頓服に頼らず、自分の感情やストレスをコントロールできるようになることを目標にSSTに重点をおいた看護を実践した過程がメンバーにより報告されました。当日使われた資料も短い準備期間にも関わらずしっかりまとめられていました。
 当日の検討会では、主治医の治療方針を確認すべきではなかったか、他職種との連携を充実したほうがいいのではないか、SSTに関する基礎知識を病棟スタッフに伝えるべきではなかったか、集団療法のほうが患者様の意見をより聞きだすことができる、などの意見が出ました。また、屯用の眠剤をなるべく飲まないことを目標にしている中で、看護師の判断で頓服を促した日の経緯について、実際に関わった看護師が状況を説明する場面がありました。それにより検討会に参加された方々の頓服に対する考え方なども聞けました。飲んで落ち着くならあげてもいいと思う方もいれば、頓服は患者様の甘えにつながるからあまりやらないほうがいいと思う方もいるし、難しいですね。「頓服」だけで、ちょっとした雑誌の特集になりそうですね。
 発表の準備は大変ですが、一つの事例を持ち寄って複数の病院のスタッフで考え、意見を出し合うことはとても意義のあることです。あなたも当院のスタッフとして参加してみませんか。とても勉強になりますよ。

服薬自己管理係  2病棟 石井 佐和、鬼形 和樹2病棟

私たちは今年の4月から服薬自己管理係を担当しています。この係は、自己管理の対象となる患者様を①病状が落ち着いていること、②拒薬がみられないこと、③退院が近いことを条件に選出し、プライマリーの看護師に自己管理の開始を提案することが主な役割です。
自己管理の目的は、①患者様が服薬の必要性を理解し、退院後もその方に合った方法で服薬を継続できること、②薬物療法の効果と副作用について正しい知識を持ち、身体に生じていることを言葉で伝える力を修得することです。しかし、急性期病棟においては、入院期間が短いうえに急遽退院が決定する場合もあるため、実際に経験される患者様は3名以下(60床中)と少なく、上記の目的を十分に達成されないまま退院となるのが現状です。本来ならば、1日分→3,4日分(1週間を3日と4日に分ける)→7日分とステップアップするところ、現在は全員が1日分を自己管理しています。
また、自己管理を開始して顕在化する問題点(下記参照)も様々にあり、看護師は患者様の意思を尊重しつつ、正しく自己管理できるように試行錯誤しています。

【問題点の例】
1.開始日に妄想が活発化して拒薬を示し、自己管理を中止した。
2.床頭台の鍵のかかる引出しに保管されるはずの薬が、床頭台の上に無造作に置かれていた。
3.当院の定期薬と他科薬の服用に時間差があり、服用時間を巡って混乱が生じた。
4.就薬を服用しないまま入眠してしまった。
5.順調に自己管理できていたが、外泊中に病状が悪化し、自己管理を中止した。

4月当初は自己管理が積極的に行われておらず、看護師間でもその方法が周知されていない状況でしたが、マニュアル等の見直しから始め、ようやく体制が整いました。予期せぬ問題点に戸惑うこともありますが、そこから学んだことを活かし、より多くの患者様が自己管理を経験できるように前向きに取り組んでいきたいと思います。

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